次の対象施設公表「人員増やすなどして早く対応したい」
油圧機器大手KYBと子会社のカヤバシステムマシナリー(東京)が10月19日、建築物用の免震・制振装置に関する性能検査記録データを改ざんし、国の基準や顧客との契約内容に適合しない装置を出荷していた問題に関して行った記者会見の発言骨子は次の通り。
▼齋藤圭介KYB取締役専務執行役員
- このような不適切な行為を起こしてしまい大変申し訳ない。
- 不適切な行為の対象となる免震・制振のオイルダンパーを利用する建築物のうち、不特定多数の方が利用される庁舎について、所有者の了解をいただいた物件70件を公表する。
- (不適合な免震・制振装置納入の)施設数を延べ986としていたが、東京都内の工事中の1件が新たに判明。987に訂正する。
- 現時点ではまだ今日の70施設しか公表の了解を得られていない。人員を増やすなどして早く対応したい。
- 次の対象施設公表は、例えば来週などしかるべき時期に行えるようにしたい。
- 交換の製品生産能力をどこまで上げられるか各工程で検討している。
▼廣門茂喜カヤバシステムマシナリー社長
- (改ざんに関し)2000年代初めのデータはなかなか見つけられないのが現状。
- データ改ざんを当時の経営層が把握していたかどうかは現在調査中。現場の担当者間で、口頭で引き継ぎが行われていた。
(藤原秀行)