企業やテナントの什器搬入など担当、車両は事前申請・許可制で混雑回避
佐川急便は6月15日、東京・神田錦町で住友商事が開発した複合施設「KANDA SQUARE」の全フロアで館内物流管理業務を開始したと発表した。
佐川急便の法人向けプロジェクトチーム「GOAL」が業務を受託。今年2月の完成から8月までの約半年にわたり、新たに入居する企業やテナントの什器類など搬入を担当、円滑な入居を後押しする。
さらに、荷さばき場の管理として、事前申請や物流管理センター受付で許可した車両のみ入館を許可する仕組みを採用。待機車両を削減し、効率的な入出庫を実現する。館内配送スタッフや納品会社の動線を最適化したり、各宅配事業者からの荷受けや仕分け、テナントへの配達と集荷、各宅配事業者への荷物引き渡しまでを一元的に管理したりすることも担う。
同社は入館を許可制にすることなどでセキュリティー向上や施設の保全にもつながると強調している。
「KANDA SQUARE」は地上21階、地下1階で延べ床面積は約8万5300平方メートル。住友商事が単独で手掛ける不動産事業としては過去最大規模という。1階は13店舗が出店を予定している商業ゾーン、2階は最大1000人の収容が可能な多目的ホール、3階は小ホールとカンファレンス(貸し会議室)、5~21階がオフィスゾーンとしてそれぞれ運用する計画。
「KANDA SQUARE」の外観
館内配送の様子(いずれも佐川急便提供)
(藤原秀行)