紙業界のトラック待ち時間待機解消促進、双方のシステム連携や新機能開発も視野
日本GLP傘下のモノフルは6月22日、トラック受付・予約システム「トラック簿」に関し、日本紙パルプ商事子会社で情報システム開発を手掛けるJP情報センター(東京・勝どき)と販売代理店契約を結んだと発表した。
JP情報センターは紙を取り扱う物流企業や紙卸業など向けの業務システム「PROTS」「DTOS」のパッケージ開発・販売を担っており、トラックの長時間待機などの問題がかねて指摘されている紙業界の業務効率化へ連携してシステムの利用を働き掛けていく構え。今後は営業面に加え、双方のシステム連携や新機能開発も視野に入れている。
モノフルは紙業界のトラック簿導入事例として、鶴見製紙の件を紹介。同社は自社開発システムを使い原料入荷車両の受付を処理していたが、入庫するトラックが集中する時間帯は待ち時間が拡大する上、情報セキュリティー保持のためシステム上でドライバーが氏名を手書き入力する必要があるなど、手間を要していた。
トラック簿の導入で物流拠点の受付・呼び出し担当者は再生紙製造のための溶解工場とLTE無線機で同時会話しながら迅速にトラックを呼び出せるようになるなど、効果を挙げているという。
トラック呼び出しの様子(いずれもモノフル提供・クリックで拡大)
(藤原秀行)