ライオンとPALTACがパレット管理伝票を電子化

ライオンとPALTACがパレット管理伝票を電子化

ペーパーレスで情報共有と業務負荷軽減を促進

 ライオンと日用雑貨品卸大手のPALTACは10月24日、日本パレットレンタルが提供するパレット移動管理伝票の電子化サービスについて11月から運用を開始すると発表した。

 ライオンの物流センターとPALTACの全国主要物流拠点でQRコードを使用した電子伝票を本格導入する。日雑品業界でメーカーと卸の物流において電子伝票を取り入れるのは初めて。

 紙伝票から電子伝票に変更することで、これまで人の手で行われていたパレット枚数の伝票記入、伝票保管、端末入力などの業務負担を低減するとともに紙の使用量を削減できる。

 また電子化によりパレットの枚数が入出荷時に即時確定されるためデータのリアルタイム性が向上し、各社間で情報を共有することが可能となる。入力ミスなどによる未照合データの確認作業も短時間で対応・処理できる効果があるという。

 日雑品業界では紙伝票による情報の伝達・管理が主流となっており、手作業による効率性・正確性・業務負担などが課題の一つと指摘されている。ライオンとPALTACは今年8月より同サービスの実証実験を開始。効果・成果が得られたことからこのたび導入に踏み切った。

 今後はこの仕組みを活用して積載商品を含めた伝票管理に広げるなど、サプライチェーンの強化によって物流の効率化を進めていく考え。

(鳥羽俊一)

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