93%以上の精度実現、タブレット端末で業務簡素化
ニチレイロジグループ本社は7月13日、AI(人工知能)を活用した各種ソリューションを手掛けるスタートアップ企業のAutomagi(オートマギ、東京・西新宿)と連携し、包装などを撮影した画像からAIを駆使して賞味期限を自動で読み取るソリューションの実証実験を終え、全国の拠点へ導入を始めたと発表した。
同社は業務効率化の一環として「庫内作業のフルデジタル化」を目標に掲げ、作業にタブレット端末を積極的に投入している。今回のAIソリューション導入はタブレット端末の機能拡充が狙い。
新たなソリューションはAI-OCR(Optical Character Recognition/Reader=光学的文字認識)と画像認識による画像前処理技術により、画像から賞味期限の文字を識別し、認識された賞味期限情報をクラウド上で突合することで、より高精度な読み取りを実現している。
従来は手動で行っていた賞味期限の入力業務を、93%以上の高い読み取り精度と約2秒の高速処理が可能なAIソリューションで自動的に完結させ、手入力を省くことに成功。商品の品質管理向上に加え、賞味期限画像の記録化やオペレーション簡素化による業務の「誰でもできる化」への転換、ストレスフリーな作業運営を実現できるようにした。
賞味期限自動読み取りの様子(ニチレイロジグループ本社ウェブサイトより引用)
(藤原秀行)