昭和産業が米油大手のボーソー油脂を子会社化、共同物流など展開へ

昭和産業が米油大手のボーソー油脂を子会社化、共同物流など展開へ

TOBで株式88%取得、事業多角化目指す

製粉や油脂などを手掛ける昭和産業は7月14日、米油大手のボーソー油脂を7月20日付で子会社化すると発表した。5月18日から実施してきたTOB(株式公開買い付け)が7月13日に終了、発行済み株式の約88%(議決権ベース)を取得することが決まった。取得額は約14億300万円。

昭和産業は大豆や菜種の油に加え、ボーソー油脂が得意とする米ぬかを原料とした米油も手掛けることで事業を多角化したい考え。ボーソー油脂は赤字が続いており、昭和産業の力を借りて経営の立て直しを図る。

両社は今後、搾油拠点の統合による製造コスト抑制、営業体制の強化、共同配送・保管による物流コスト削減、搾油原料や容器包装資材の共同調達などを検討する。昭和産業はボーソー油脂の株式をさらに追加で取得、完全子会社化を目指す。ボーソー油脂は東京証券取引所2部への上場が廃止になる見通し。

(藤原秀行)

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