LIXILビバへのアークランドTOBが成立、持ち株比率39・29%に上昇へ

LIXILビバへのアークランドTOBが成立、持ち株比率39・29%に上昇へ

20年中めどに完全子会社化、物流の共同化など推進図る

新潟県を地盤とするホームセンター大手のアークランドサカモトは7月22日、LIXILグループ傘下で同じくホームセンター大手のLIXILビバの少数株主を対象としたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。

新潟地盤のホームセンター大手アークランドサカモト、同業のLIXILビバ買収へ

6月10日から7月21日まで実施した結果、従来の保有分と合わせて株式の持ち分比率が39・29%に達することが確定。取得額は約433億円に上る。アークランドサカモトはLIXILグループなどから残りのLIXILビバ株式も全て取得、年内をめどに完全子会社化する予定。21年度には持ち株会社体制へ移行する計画だ。

競争が激しいホームセンター業界で、アークランドサカモトとLIXILビバがタッグを組み、商品開発や仕入れ、店舗開発などを共同展開するとともに、物流面でもセンターの共同化による稼働率向上、配送効率改善、海外調達の輸入経費削減などを推進。10年後をめどに売上高を業界首位の5000億円まで高めることを目指す。

(藤原秀行)

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