TOBで上場廃止、迅速な経営改革目指す
関西を地盤とするドラッグストアチェーンのキリン堂ホールディングス(HD)は9月10日、MBO(経営陣が参加する自社買収)で株式を非上場化すると発表した。
米投資ファンドのベインキャピタルと現経営陣らが共同で新設した会社が同日、キリン堂HDに対してTOB(株式公開買い付け)を開始。10月26日までの期間中、発行済み株式の約52%を下限として買い付けを進め、全株式の取得を目指す。TOBが成立すれば上場を廃止する。
ドラッグストアの競争が激しい中、株式を非公開化し、迅速に経営改革を進められるようにしたい考えだ。上場廃止後はベインキャピタルと創業家出身の寺西忠幸キリンHD会長や寺西豊彦社長らで株式を分け合い所有し続ける予定。
(藤原秀行)