独自バーコード活用し経路上の約10カ所で情報登録
独自開発したバーコードによる貨物追跡サービス「SmartBarcode(スマートバーコード)」などを手掛けるスタートアップ企業のLOZI(名古屋市)は9月14日、三菱倉庫と連携し、鮮魚の米ニューヨーク向け航空輸送でリアルタイムのトレーサビリティー実証実験を行ったと発表した。
実験は今年7月下旬、東京都江東区豊洲の「豊洲市場」からニューヨークの日本食レストランへ鮮魚を輸送する際に実施。鮮魚を入れたケースにスマートバーコードを添付し、輸送経路上の約10カ所で担当者がケースのバーコードをスマートフォンで読み込み、データベースに情報を登録した。
実験の結果、輸送状態をスマートフォンなどからリアルタイムで追跡することができた。LOZIは実験結果を踏まえてさらにトレーサビリティーの精度向上などを図り早期の実用化を目指す。併せて、生鮮食品以外の医薬品や特殊化学品、精密機器などを航空輸送する際にも応用できるかどうか検討する考えだ。
トレーサビリティーの概念(以下いずれもLOZI提供、クリックで拡大)
(藤原秀行)