ヨコレイが製氷事業に進出、長崎・平戸で新工場建設へ

ヨコレイが製氷事業に進出、長崎・平戸で新工場建設へ

日産40トンで完全自動化・無人化、21年7月竣工見込む

横浜冷凍(ヨコレイ)は10月8日、新たに漁業関係者ら向けの業務用氷の製造・販売などを手掛ける製氷事業へ進出すると発表した。

長崎県平戸市でこのほど、製造拠点「平戸製氷工場(仮称)」の開発を決定。現地で同日、起工式を実施した。

新工場は同市の田平漁港に隣接し、鉄筋コンクリート造2階建てで延べ床面積は812平方メートルを計画。2021年7月の竣工を見込む。

製氷能力は日産40トン、貯水設備は300トンと設計。氷の製造、保管、販売まで全て完全自動化・無人化したノンフロン自動製氷システムを導入。高効率自動冷媒冷凍機、キャタピラー貯氷庫なども備え、24 時間高品質な氷の生産・販売が可能で環境負荷も低い工場を実現する。

田平港は好漁場の五島西沖海域の水揚げ港で、巻き網の運搬船などの漁船が常に行き来している。船で水産品を運搬する際の鮮度保持は氷を使用するのが一般的だが、同港に以前あった製氷工場は老朽化のため廃止になったため、地元関係者らから製氷企業の進出を求める声が出ていた。


製氷工場の完成イメージ(ヨコレイ提供)

(藤原秀行)

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