荷物の運送業務で連携、他の領域も視野
引っ越し大手のアートグループホールディングス(HD)とヤマトホールディングスは10月21日、引っ越し市場の協業に関する検討を開始すると発表した。
アートグループHD傘下のアートコーポレーションと、ヤマトHD子会社のヤマトホームコンビニエンス(YHC)がお互いのノウハウや経営資源を組み合わせ、引っ越し荷物の運送業務で連携することでユーザーの利便性向上や業務効率化を図るのが狙い。
人手不足が続く中、お互いのトラックやスタッフを融通し合い、荷物を共同輸送することなどを検討する見通し。
アートとヤマトは引っ越し以外の輸送などの領域でも連携を視野に入れるほか、新たな事業の創出についても協議していく予定。
ヤマトは2018年に法人の引っ越し業務で料金を過大に請求していた問題が発覚したのを受け、一時事業を休止。現在も家族向けは休止が続いている。
(藤原秀行)