プロロジス、火災で焼失した宮城・岩沼の物流施設跡地で再開発へ

プロロジス、火災で焼失した宮城・岩沼の物流施設跡地で再開発へ

5万平方メートルと機能拡充、22年4月竣工予定

プロロジスは10月21日、今年4月に発生した火災で焼失した宮城県岩沼市の物流施設「プロロジスパーク岩沼1」の跡地で、あらためて物流施設を再開発すると発表した。工事は用地などを保有しているJリートの日本プロロジスリート投資法人が担い、着工は2021年3月、竣工は22年4月をそれぞれ見込む。プロロジスは再開発のコンサルタントなどを手掛ける。

新たな施設は旧施設と同じ名称を採用し、地上2階建て、延べ床面積は約5万400平方メートルを計画。旧施設(地上2階建て、延べ床面積約4万3800平方メートル)より機能を拡充する。

仙台空港から至近の「岩沼臨空工業団地」内に立地し、仙台空港と仙台空港駅から約2キロメートル、仙台市中心部から約15キロメートル、仙台港から約18キロメートルに位置しており、仙台東部道路の仙台空港ICからは数分でアクセス。東北地方全体への戦略的物流拠点としての利用が見込まれる。

旧施設にはなかったスロープを導入し、大型車両の上階へのアクセスを可能にする。東北エリアとしては希少性のある効率的な1フロアオペレーションができる施設に生まれ変わらせ、複層階オペレーションも実現できるよう貨物用エレベーターや垂直搬送機の将来対応を可能とする計画。

また、トラックバースや荷さばきスペースを十分に確保し、円滑な物流オペレーションを行える設計を採用。入居企業は最大6社(6区画)を想定し、最小区画は約1500坪から提供する。敷地内には建物外周に大型車両が走行可能な車路を整備するとともに、トラックの待機スペースも十分に確保。施設従業員のための乗用車用駐車場も用意し、利便性の高い職場環境を整える。

近年増加傾向にある水害を想定した地面のレベルに設定するなど、人命および入居企業の使用する設備、荷物の保護に注力する。

プロロジスはこれまでに東北エリアで計9棟の物流施設を開発してきた。


新たな「プロロジスパーク岩沼1」の完成イメージ(プロロジスプレスリリースより引用)※クリックで拡大


消失した旧施設(今年5月撮影)

(藤原秀行)

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