プロロジスが東京・品川の都市型物流施設第1弾をメディアに公開

プロロジスが東京・品川の都市型物流施設第1弾をメディアに公開

初の既存倉庫改修、テナント向け「館内物流」展開

プロロジスは11月18日、東京都品川区東品川で開設した都市型物流施設「プロロジスアーバン」の日本国内第1弾「プロロジスアーバン東京品川1」をメディアに公開した。

地上6階建て、延べ床面積は約2万8000平方メートル。築34年の既存倉庫を改修、今年6月に工事が完了した。りんかい高速鉄道の品川シーサイド駅から徒歩5分、京浜急行線の青物横丁駅から徒歩7分のエリアに立地し、都心にも近接している。

 
 

今年7月時点で賃貸面積の約8割が入居確定済みで、ヤマト運輸などが契約している。プロロジスが既存物件を改修、新たな物流施設として提供するのは初めて。以前から手掛けている郊外型の大規模なマルチテナント型物流施設に加えて、eコマース配送などの効率化に寄与するコンパクトサイズの倉庫スペースも都心エリアで確保。多様なニーズに応えていく構えだ。

プロロジスでは初の試みとして、3~4階の入居テナント向けに「館内物流」のサービスを提供。1階の端に館内配送専用の受付スペースを設けており、エレベーターを使って届いた荷物をいったん3~4階に上げて仕分けし、各テナント向けに届けたり、各テナントから発送する荷物を3~4階で集め、1階に運んで宅配事業者に託したりできる。館内物流は物流企業のセカンドステージ(埼玉県所沢市)が請け負っている。

1階には10トントラックが着車可能な荷さばきスペースを設置。5~6階の入居企業は専用の荷物エレベーターを使い、1階との間で入出荷の商品をやり取りできる。1階は併せて、ヤマト運輸の営業所が入居しており、近隣住民からの宅配荷物も受け付けている。

プロロジスは東京のほか、ロンドンやニューヨーク、パリなどの世界の大都市で、同様の都市型賃貸用物流施設を手掛けている。


「プロロジスアーバン北品川1」の外観


エントランス

 
 


4階のフロア


1階の館内配送専用受付スペース。上部とエレベーターで荷物をやり取りする


1階に導入した無人コンビニ


近隣住民らが使えるヤマト運輸の営業所も入居

(藤原秀行)

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