親子関係解消で「迅速な意思決定や戦略的投資の主体的判断」可能に
キユーピーは1月7日、子会社で低温物流を手掛けるキユーソー流通システム(KRS)の株式を一部売却すると発表した。
キユーピーの筆頭株主で瓶・缶詰食料品の卸売りなどを担う中島薫商店(東京都渋谷区渋谷)と共同で保有している分を含め、KRS株式の保有比率(議決権ベース)を現在の51・60%から49・56%に下げる。売却は1月18~20日のいずれかにKRSの立会外分売で実施する予定。金額は未定だが、現在の株価を基に単純計算すると4億円超とみられる。
KRSはキユーピーの持ち分法適用関連会社になる予定。キユーピーは株式一部売却の理由として「当社との親子関係を解消し迅速な意思決定と戦略的投資の主体的判断を可能とした上で、これまでの国内での食品向け総合物流サービスの提供をさらに向上させること、また海外での拡大を積極的に展開し従来以上に独自性を持った成長戦略を推し進めることが、企業価値向上に資するとの考えに至った」と説明。連携関係は継続すると強調している。
(藤原秀行)