政府が選定、全国へ確実・円滑に届けたい考え
政府が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、接種の準備を進めている米ファイザー製ワクチンに関し、国内の輸送を手掛ける物流事業者にヤマトホールディングス、セイノーホールディングス、DHLの3社を選んだことが分かった。
ワクチンの接種は2月17日にもまず医療従事者向けに開始、順次対象を広げる方向。マイナス70度程度の超低温で管理する必要があることなどから、輸送の経験が豊富な3社に委ね、全国の自治体が構える保存・接種用拠点へ確実かつ円滑にワクチンを届けたい考えとみられる。
政府は2021年中にファイザー製ワクチン1億4400万回(7200万人分)の供給を受ける契約を締結済み。セキュリティー確保の観点から詳細な輸送計画は公表していないが、北海道や沖縄など空輸が必須なエリアを除いて基本的に陸送で全国にワクチンを届けるとみられる。
(藤原秀行)