コロナワクチンの超低温輸送を非電源で可能に
大日本印刷(DNP)は2月18日、真空断熱パネルなどの製造を手掛けるドイツのバキュテック(va-Q-tec)の日本法人バキュテックジャパンと共同で、医薬品専用の高品質断熱ボックス「va-Q-tec(バキュテック)」の販売を本格的に開始したと発表した。DNPが国内の販売代理店を務めている。
酸素といった気体を通しにくい性質を持つDNPの素材などを使った真空断熱材で保冷剤を覆うことで断熱性能を向上。電源を使わずにマイナス20度やマイナス70度の超低温の環境を長時間維持したまま輸送できるのが特徴。新型コロナウイルスワクチンにも対応できると見込む。
複数の温度帯に対応したラインアップをそろえている。内容量が4リットルから240リットルまで11種類のサイズを準備。小さいサイズの断熱ボックスはワクチンの小分け・移送に使えるという。それぞれのサイズで使い切るタイプも準備している。
断熱ボックス(DNPウェブサイトより引用)
(藤原秀行)