680平方メートル、庫内再現したエリアで積極的に試験
※イノベーションセンターの広さを訂正いたしました。深くおわび申し上げます
※予定を変更し、鴻池社長らの会見内容などを挿入、写真や動画も追加した記事をあらためて、明日4日朝に配信いたします。ご了承ください
鴻池運輸は3月3日、東京都品川区八潮でJR貨物が開発した大型物流施設「東京レールゲートWEST」内に設けた自動化機器の開発などを担う「鴻池技術研究所イノベーションセンター」をメディアに公開した。
物流領域の人手不足が深刻化する中、顧客企業とも連携しながら、物流施設内の現場を再現したスペースでAGV(自動搬送ロボット)やAMR(協働型ピッキング支援ロボット)、AGF(自動フォークリフト)といった新たな技術や自動化機器を迅速に実験、検証できる「オープンイノベーション」の場として活用する。
各現場に即した自動化・省力化を進め、多様な現場で人材が働けるようにし、雇用を維持する「人材流動化」につなげたい考えだ。
同施設は東京レールゲートWESTの6階に開設し、広さは205坪(約680平方メートル)。倉庫内を再現し、AGVやAGFによるパレット運搬などの性能を試せる131坪(約430平方メートル)の大物エリアと、商品棚を模して個々の商品のピッキング作業へAMRを利用、試験できる74坪(約250平方メートル)の中・小物エリアから成る。
この日は自動化機器5種類のデモンストレーションを実施。ZMP製の自動フォークリフト、Rapyuta Robotics製のAMR、inVia Robotics製の棚ピッキング搬送ロボット、TH製Kの多品種ピースピッキング用ロボットアーム、トピー工業製でNECのソフトウエアを使っているかご車搬送のAMRがお目見えした。
ZMP製自動フォークリフトのデモ
撮影に応じる鴻池忠彦社長(中央)と鴻池忠嗣取締役兼専務執行役員(右)、則竹茂年鴻池技術研究所長
ZMP製の自動フォークリフトのデモ
inVia Robotics製の棚ピッキング搬送ロボットのデモ
(藤原秀行)