日本製紙クレシアがトイレットペーパーを全て「長尺」に、環境負荷や物流コスト抑制狙い

日本製紙クレシアがトイレットペーパーを全て「長尺」に、環境負荷や物流コスト抑制狙い

トラックの積載率向上、CO2排出削減も

日本製紙グループの日本製紙クレシアは3月30日、トイレットペーパーに関して通常の長さ(1パック12ロール入り)のものは生産を3月いっぱいで終了し、今後はより長い製品にシフトすると発表した。

1ロール当たりで通常のものより1・5倍や2倍、3倍の長さの「長持ちロール」に絞り、パッケージをコンパクトにすることでトラックの積載効率向上を図り、トラックドライバー不足に対応。輸送時のCO2排出量削減や物流コストの低減につなげる。包装資源も減らせると見込む。

同社は1・5倍の長さのシングルペーパーの場合、2019年度の輸送実績を踏まえると、CO2排出量は7%減らせると試算している。3倍ダブルでは41%削減できるという。

併せて、新型コロナウイルスの感染拡大で在宅の時間が増えているのを踏まえ、トイレットペーパーのロール交換回数を減らすとともに、備蓄もしやすくし、消費者の利便性を高める狙いもある。

(藤原秀行)※写真はイメージ

詳細はコチラから(日本製紙ウェブサイト)

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