間伐材由来の木粉など使用、原料調達時のCO2を39%削減
ユーピーアール(upr)は4月14日、合成樹脂製品メーカーの岐阜プラスチック工業(岐阜市)、バイオマス由来のプラスチック用原材料の製造・販売を手掛けるグレンカル・シナリー(青森県弘前市)と共同で、バイオマス素材を使用したパレットを開発したと発表した。今年4月下旬からレンタル製品のラインアップに追加する。
uprはプラスチック製パレットのリサイクルを推進しており、既に破損などで使用できなくなったものを粉砕、その再生原料を50%含有したパレットを提供している。
さらに環境対応を強化するため、グレンカル・シナリーのバイオマス素材を使用し、岐阜プラスチック工業のノウハウも借りて、再生原料50%に加え、間伐材由来の木粉バイオマス素材を配合したプラスチックを10%含むパレットを開発。1000枚を先行導入することにした。
新しいパレットの原料調達に関係するCO2排出量は、石油由来プラスチック製パレットの原料調達過程と比較して約39%削減できるという※。パレット1000枚製造時の原料調達に要するCO2排出削減量は約9.6トンに達し、杉の木約670本分が1年間に吸収するCO2の量に相当すると見積もっている。
※石油由来プラスチック製パレットの原料1kgあたりの調達にかかるCO2排出量は1.3kg-CO2。バイオマス素材を使用したパレットの原料1kgあたりの調達にかかるCO2排出量は0.8kg-CO2。岐阜プラスチック工業株式会社調べ。
プレスリリースより引用
(ロジビズ・オンライン編集部)