オンライン決算会見で前向きに展望
大和ハウス工業の芳井敬一社長は5月17日に開催したメディア向けのオンライン決算説明会で、賃貸物流施設の需要動向について「非常に勢いがある」と語り、新型コロナウイルスの感染拡大下でも引き続き旺盛との見解を示した。
芳井社長は「最終的にお客様へ商品を届ける時間を短縮できる物流センターは2025年を越えても需要がまだまだ伸びていくと考えている」と展望した。
同社の22年3月期連結決算は、物流施設や店舗、工場などの開発を担う事業施設領域で、コロナ禍に伴う企業の設備投資抑制の影響で採算が悪化するとみているが、芳井社長は「物流施設に関しては別」との見方を示し、eコマースの利用拡大などで引き続き需要が見込めると予想した。
コロナ禍で企業が保有する土地を売却する動きが出ていることについては「各社、本業でしっかり経営しようという動きが強く、びっくりするような(好条件の)土地が出てきたような状況にはなっていない」と語った。
(藤原秀行)