単価と数値を任意の値に変更可能、不採算業務の洗い出しに活用可能と期待
物流施設の庫内業務進捗状況を可視化するクラウドベースのシステム「ロジメーター」を展開しているスタートアップ企業のKURANDO(クランド、東京都品川区西品川)は5月18日、新たに現場の収支状況をシミュレーションできる機能を追加したと発表した。
ロジメーターはユーザー任意の単位で売り上げ項目を設定し、日々数量を登録することで売り上げを計上登録している。売上項目と作業をひも付け、売り上げと費用(作業時間×作業者の時給単価で算出)から、項目別の収支を正確に割り出せる仕組み。荷主別などで目標利益率を設定し、日別や月間などの単位で“勝ち負け”を簡単に可視化できるのも特徴。
新機能は過去の収支実績を基に、単価と数量を任意の値に変更して収支を試算することが可能。値を変更すると売上金額などを自動的に再計算、即座に結果を表示する。新機能を使うことで、例えば利益率の低い作業項目に対し、単価を何円アップすると目標利益率に到達するか、といった情報を簡単に把握できるようになる。KURANDOは荷主との単価交渉や採算の取れていない業務の洗い出しに役立つとみている。
ロジメーターは正式リリースから1年を迎え、既に50を超えるセンターへ導入済み。KURANDOは今後も導入拡大とともにユーザーからの要望を基にした定期的な機能改修を実施するほか、管理者支援や収集したビッグデータを基盤とした経営判断支援など複数のサービスを展開し広範囲で価値を提供していきたい考え。
収支シミュレーションの画面イメージ(KURANDO提供)
(藤原秀行)