センコー現地合弁による同国最大級の拠点建設
IHIは11月27日、タイ現地法人のIHIアジア・パシフィック(タイランド)とIHI物流産業システムがタイで建設される定温物流センター向けに物流設備一式の設計・製造・据え付け業務を受注した発表した。2019年8月の完成を予定しており、施設の施工は五洋建設が手掛ける。
プロジェクトはセンコーと現地大手外食チェーンのMKレストランなどが出資する合弁会社M-Senkoが、首都バンコクの商業エリアとして知られるバンナ地区に常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応した物流拠点 「M-Senko Logistic物流センター」を新設するもの。
総延べ床面積は同国最大級。0~4度およびマイナス25度で稼働する冷凍・冷蔵自動倉庫をはじめとする各種設備によって効率化・省人化を図る。MK レストラングループのセントラルキッチンに隣接しており、同社が展開する約650店舗の物流ネットワークをセンコーのノウハウを生かした効率的で高品質な保管・配送体制で支える拠点と位置付けられる。
タイでは経済発展に伴う外食産業の需要拡大、冷凍食品の輸出増加に伴い冷凍・冷蔵倉庫のニーズが高まっている。IHIグループでは国内トップクラスの豊富な受注・納入実績で培った技術を武器に、今後もタイのコールドチェーン発展に貢献していく考え。
(鳥羽俊一)
M-Senko Logistics 物流センター完成予想図(IHIニュースリリースより)