マックス、群馬・高崎にモデルケースとなる新物流倉庫を新設・移転

マックス、群馬・高崎にモデルケースとなる新物流倉庫を新設・移転

7月に本格稼働開始、全館エアコン整備など働きやすい環境注力

ホッチキス・釘打ち機最大手のマックスは7月1日、群馬県高崎市で物流倉庫を新設・移転、7月に本格稼働を開始すると発表した。

事業拡大に合わせた物流量・在庫量の増加に対応するスペースの確保と物流システムの効率化、全館エアコン完備や共有施設の充実による健康で働きやすい環境、太陽光発電による年間110トンのCO2削減を実現し、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)で定める「ZEB」認証を取得している。

保管床面積を従来倉庫の1・3倍、保管能力は1・5倍にそれぞれ拡大している。

倉庫の新設・移転は、同社の働き方改革プロジェクトの一環として、“より「働きやすい」環境と「創造的」な職場づくり”を目指し、主力生産拠点の玉村工場(群馬県玉村町)のオフィスフロア・リニューアル(20年8月に稼働開始)に続く取り組みとして位置付けている。

同社の物流倉庫は1988年にマザー工場の玉村工場に併設し、物流機能を担ってきた。事業拡大と海外工場の設立など生産体制の変化への対応、労働環境改善のため吉井工場(群馬県高崎市)の隣接地へ新設・移転した。

新倉庫はITを活用した新システムを導入し、工場出荷時の棚番地の割り振りによる入庫や保管場所のシステム管理、出荷頻度やボリュームに合わせた異なる保管形態での管理など、作業効率を向上させている。

また、これまでの物流倉庫は倉庫エリアに空調がなく、夏場は40度以上、冬場は10度以下になるなど、作業環境の改善が課題だった。新倉庫は倉庫エリアを含めて全館に空調を完備し、年間を通して快適な室温の保持が可能。倉庫2階部分に食堂や、周辺風景を一望できるテラスを配し、従業員に寄り添った、働きやすい職場環境を整えた。

屋根には太陽光発電設備を設置し、新物流倉庫と隣接の吉井工場で使用する電力の約28%を供給、年間110トンのCO2の削減に貢献し、ZEB認証を取得した。また、環境対策に加え、BCP(事業継続計画)の観点から、停電時でも太陽光を活用した自律運転機能を有し、倉庫稼働できる体制を整備している。

同社では、本物流倉庫を次世代物流のモデル倉庫と位置付け、将来の物流拠点改革につなげていく考えだ。

名 称  :マックス株式会社 吉井倉庫
所 在  :群馬県高崎市吉井町岩井866-1
敷地面積 :71,067.23 平方メートル
延床面積 :14,223.74 平方メートル
規 模  :地上2階建て
構 造  :鉄骨造
竣 工  :2021年5月
本格稼働 :2021年7月

(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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