クリーンディーゼル車両導入や配送効率化など推進
ファミリーマートは7月7日、物流の配送トラックから排出されるCO2に関し、2020年度は17年度比で13・2%削減することができたと発表した。
同社は環境に関する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」の中で、持続可能な社会の実現に貢献するため「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3テーマについて数値目標を設定し、取り組みを進めている。
「ファミマecoビジョン2050」に加え、物流面については配送トラックから排出されるCO2を、30年に17年度比30%削減するとの目標を掲げ、クリーンディーゼル車両(環境配慮車両)の導入や配送の効率化など、実行可能な施策を進めている。また、EV(電動)トラックやFCV(燃料電池)トラックの導入、環境配慮型燃料の導入の実験も積極的に進めており、今後の本格導入と、さらなるCO2削減のための取り組みを進めていく方針。
※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)
【主な取り組み】
①クリーンディーゼル車両の導入 |
・2019年9月から燃費性能が良く、最新の排出ガス規制をクリアしたクリーンディーゼル車両を順次導入。20年度までに累計で約700台導入し、25年までに全配送車両(約4500台)をクリーンディーゼル車に入れ替えする予定。 ・既存のディーゼル車両と比べて、CO2の排出量が年間で1台当たり約1トン削減可能。 |
②配送の効率化 |
・効率的なルート設定による、配送コースや配送車両台数の削減を実施することで、17年度比、走行距離で約4000万キロメートル(約15%)、車両台数で約400台(約10%)を削減。 ・渋滞の影響を回避し、短時間で多くの店舗を効率良く巡回するために、物流センターや店舗間の経路・時間を記録・管理する輸配送管理システム(TMS)を導入し、最適な配送経路・時間のためのシミュレーションに活用。 |
【その他の取り組み】
①EVトラックの導入 |
・19年2月から、商用車としては初となる2室2温度帯(チルド/米飯配送)の設備を備えたEVトラックの実証実験を進行。現在、2台のEVトラックが稼働中。 |
②FCVトラックの導入 |
・21年中にFCV小型トラック(最大積載量3トン)による実証実験を開始し、22年度以降の本格導入を検討。 ・福島県とトヨタ自動車による「福島県での水素を活用した新たな未来のまちづくり」に賛同し、22年度以降における同県内での配送トラックのFCV化などを検討。 |
③環境配慮型燃料の導入 |
・21年6月から横浜市内の配送センターの一部車両で、軽油の代わりに、廃食油などを原料とした再生燃料を100%使用する実証実験を展開。国内コンビニ業界では初の取り組み。 |
(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)