DNPが薬液輸送容器を再利用できる内袋の販売開始

DNPが薬液輸送容器を再利用できる内袋の販売開始

 大日本印刷(DNP)は12月5日、工業薬品などの輸送で使用されるコンテナ、ドラム缶をはじめとする各種容器向け内袋「DNPケミカルキャリアバッグ」について本格販売を開始すると発表した。

 薬液が容器に接しないため洗浄する必要がなくなり、再利用や廃液の低減に加えて異物混入防止などを実現。2021年までに年間で約15億円の売り上げを目指す。

 同製品は「各種輸送容器を洗浄することなく再利用したい」「輸送容器についたごみなどの薬液混入を防ぎたい」――といったニーズに応える製品として開発。液晶用レジストの輸送用途に利用されており高い評価を得ている。今回新たに接着剤、各種インク、高純度薬液などにも販売展開することにした。

 内面の汚れを防いでプラスチック容器の再利用を可能にするほか、使用後の洗浄も不要となり作業の手間や廃液の発生を削減。フィルム成分が溶出しないDNP独自の内層フィルムで薬液への品質影響を抑えるとともに、外層に高いバリア性を持つ透明蒸着フィルムを使用することで匂い移りを防止する。各種輸送容器と組み合わせて20~1000リットルの容量に対応できる。

(鳥羽俊一)



画像はDNPウェブサイトより

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