コロナ禍から回復続く、7~9月見通しは横ばい
日通総合研究所は7月29日、「企業物流短期動向調査」を公表した。
国内向け出荷量の『荷動き指数』は今年4~6月実績(見込み)でプラス16となり、3月公表の1~3月実績値より32ポイント上昇した。改善は4四半期連続で、2018年10~12月以来、2年半ぶりにプラス圏へ浮上した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で20年4~6月はマイナス65と、リーマンショック後の09年1~3月(マイナス75)に次ぐ11年3カ月ぶりの低水準まで落ち込んだが、その後は回復傾向が続いている。
7~9月見通しはプラス16で、今期から横ばいとなった。
指数は「増加」の割合から「減少」の割合を引いて算出。調査対象は製造業・卸売業の主要2500事業所で、今回は33・6%の841事業所が回答した。
4~6月実績(見込み)を15業種別に見ると、鉄鋼・非鉄や木材・家具、輸出用機械など11業種がプラス、7~9月見通しも10業種がプラスになっている。繊維・衣服や消費財卸は依然マイナスだった。
(藤原秀行)
「企業物流短期動向調査」はコチラから(日通総研ホームページ)