サトー、イスラエルのウィリオット製IoT化タグを小売業界に売り込みへ

サトー、イスラエルのウィリオット製IoT化タグを小売業界に売り込みへ

3年間の戦略的パートナーシップ締結、22年にソリューション商用化目指す

サトーは9月29日、IoT技術を手掛けるイスラエルのスタートアップ企業Wiliot(ウィリオット)と今年7月、リテール分野のIoT化に関する戦略的パートナーシップの契約を締結したと発表した。

契約期間は3年間。ウィリオットが展開している、IoTセンシングラベル「Wiliot IoT ピクセル」を小売業界へ積極的に売り込んでいくのが狙い。サトーはウィリオット製タグの2021年の注力供給先3社のうちの1社になる。

Wiliotタグは、センサー機能を持つ電池レスの超小型Bluetoothタグ。IDだけでなく、取り付けられた物の位置、温度、動き、容量の変化などを検知することが可能。周囲の電波を電力に変換することで電池レスを実現しており、継続的に情報を収集できる。

Bluetoothを駆使し、専用の読み取り機がなくてもスマートフォンや家電、店舗内の什器などから情報を集められるようにしている。店舗内に陳列している商品や、消費者が購買した後の商品の状態・使われ方などの情報を自動的に集めることが可能になる。

初年の21年はWiliotタグを用いた小売店舗内でのリアルタイム在庫管理の実証実験を行う。22年には実験したソリューションの商用化、適用店舗の拡大を図る予定。併せて、新たな用途の発掘や実証実験も順次行っていく計画だ。


ウィリオット製IoTセンシングラベルのイメージ(サトー提供)

(藤原秀行)

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