ダブル連結トラック本格導入へ特殊車両の全長規制緩和

ダブル連結トラック本格導入へ特殊車両の全長規制緩和

国交省がパブリックコメント開始、来年1月の施行目指す

 国土交通省は12月14日、トラックドライバー不足を受け、一度に多くの荷物を運べる「ダブル連結トラック」の本格導入を後押しするため、特殊車両の全長に関する規制を緩和する方針を発表した。同日から2019年1月13日までの間、規制緩和案へのパブリックコメントを実施した上で、来年1月下旬をめどに施行したい考え。


ダブル連結トラック(国交省中部地方整備局ウェブサイトより)

 規制緩和案は、ダブル連結トラックを含むフルトレーラー連結車に関し、車両の全長の限度を現行の21メートルから25メートルに引き上げるほか、対象となる要件として、業務支援用のETC2・0車載器を装着していることや、新東名道の海老名JCT(神奈川)~豊田東JCT(愛知)の間を主な通行ルートとしていることを設定。

 併せて、実際の運行に際してはアンチロックブレーキシステムの搭載、一定の業務経験を持つ運転者の搭乗などを義務とする。

 さらに、自動車運搬車両に関し、一定の条件を満たせば、車を積載している際は後部からはみ出した部分を含めて車両の長さを最大18メートルまでとする規定を新たに設ける。1回の輸送で載せられる車の台数を増やすのが狙い。

(藤原秀行)

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