2019年上半期に開始、フォークリフトとオートレーターが連携
日本通運は12月17日、札幌市の「札幌東支店」倉庫(地上4階建て、延べ床面積2万8667平方メートル)で2019年の上半期から、出荷準備作業を完全自動化すると発表した。
自動走行が可能なフォークリフト4台とオートレーター(自動垂直昇降機)1基を連携させ、出荷予定の前日夜に各階からパレット積み貨物を1階の待機場所に人手なしで移動させる予定。
完全自動化に用いるフォークリフト(日本通運提供)
物流現場ではトラックドライバーに加え、フォークリフトのオペレーターや構内作業スタッフも不足しているため、同社は豊田自動織機や日通商事と連携し、同支店の物流センターで既存施設に導入可能な自動化技術を探っていた。人間と荷役機械を完全に分けることで現場の安全性を高める狙いもある。
今後はAGV(無人搬送車)などを組み合わせ、人が操縦するフォークリフトによるピッキング作業の省力化にも着手する計画。
(藤原秀行)