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工場や物流施設内の作業を高精度に再現可能な「デジタルツイン」のソフトを共同開発

工場や物流施設内の作業を高精度に再現可能な「デジタルツイン」のソフトを共同開発

ゼネテックとBIRD INITIATIVE、改善ポイントを迅速に発見可能

製造業向けのシステム開発などを手掛けるゼネテックと、NECや大林組など6社が共同で設立したBIRD INITIATIVE(バードイニシアティブ)は10月25日、仮想空間で高精度かつ高速に工場や物流施設の作業を再現する「デジタルツイン」の技術を備えたソフトウエア「iPerfecta(アイパーフェクタ)」を共同で開発したと発表した。

ゼネテックが日本総代理店を務めている、生産ラインや倉庫内の在庫配置などの現状を分析して改善案を複数提案する米製3Dシミュレーションソフトウエア「FlexSim(フレックスシム)」の拡張機能として提供を開始した。FlexSimは世界81カ国の製造業や物流業などに使われており、ライセンス数は累計で5万7000を超える。

iPerfectaはBIRD INITIATIVEの持つAI技術を活用し、これまでより少ないデータでより精巧なデジタルツインを高速に構築、生産や物流の業務最適化の効果を検証できるのが特徴。FlexSimとiPerfectaを組み合わせることで、より効率的に工場の稼働率や生産数、物流施設の業務生産性を高められる改善ポイントを見つけ出せるようになると見込んでいる。

価格はライセンスとSI・コンサルティングなどの費用を合わせて約2000万~5000万円。日本では今後5年間で300ライセンスの販売を目指す。


「iPerfecta」のイメージ(ゼネテックとBIRD INITIATIVE提供)

同日記者会見したゼネテックの上野憲二社長はFlexSimのライセンスの5割が製造業、3割が物流業で残りは病院や空港、大型ショッピングモール、スタジアムなどと多岐にわたっていることを説明。「日本でも同じような割合になるのではないかとみている。デジタルツイン技術で生産性向上と省エネルギーを実現するデジタルファクトリーやデジタルロジスティクスを推進し、日本の製造業や物流業の再興と社会問題解決に貢献していきたい」と強調した。

同社の柏山正守執行役員DX事業本部長は「生産ラインもそうだが、倉庫もセル型に移行していて、季節波動に対応するためラインなど内部の動きを変更する必要があり、それに対応するためにはデジタルツイン倉庫がトレンドになると確信している。そういうところで非常に効果を発揮できるのではないか」とアピールした。


会見後の撮影に応じる(左から)ゼネテック・柏山執行役員、上野社長、BIRD INITIATIVE・北瀬聖光社長兼CEO、木佐森慶一Head of assimee company(両社提供)

(藤原秀行)

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