スタートアップのHWエレクロト、国内初の軽規格認可取得した小型商用EV発売

スタートアップのHWエレクロト、国内初の軽規格認可取得した小型商用EV発売

最大航続距離120キロメートル、宅配需要見込む

商用EV(電気自動車)の製造・販売を手掛けるスタートアップ企業のHW ELECTRO(エレクトロ)は11月22日、軽自動車の規格を満たしている多用途小型商用EV「ELEMO(エレモ)-K」の販売を開始したと発表した。

充電時間は6~8時間で、最大航続距離は120キロメートル。希望小売価格は税込み249万7000円と設定している。

11月20日に東京・台場の東京国際交流館で開催した一般社団法人日本EVクラブ主催の電気自動車のイベント「第27回日本EVフェスティバル」に出展した。

同社は今年7月、「ELEMO 120」「ELEMO 200」のEV2種類を発売した。新たに「ELEMO-K」で輸入EV商用トラックとしては国内初となる軽規格の認可を取得、販売にこぎ着けた。eコマース市場が成長を続ける中、宅配を支える軽トラックの需要が期待できるとみている。

「ELEMO」シリーズは100%電力で走行し、CO2を排出せず、走行音も極めて静かな点がメリット。災害時には電力供給源としての活用も可能。インターネットを介した運用管理やスマートフォンアプリとの連携機能などの開発にも取り組んでいる。

シャシーは部品のモジュール化を徹底し、製造工程の効率化と高い耐久性を実現。オーストリアの自動車部品大手マグナ・シュタイヤーのエンジニアが設計したハイスペックなサスペンションシステムを採用している。


「ELEMO-K」(HW ELECTRO提供)

(藤原秀行)

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