兼松がインドネシアの食品メーカーに出資、宅配成長など支援へ

兼松がインドネシアの食品メーカーに出資、宅配成長など支援へ

日本企業の進出サポートも

兼松は12月7日、インドネシアの総合食品メーカーCisarua Mountain Dairy(チサルア・マウンテン・デイリー、Cimory=チモリー)に出資したと発表した。

チモリーがインドネシア証券市場に上場したのに伴い、同社株式の一部を取得した。具体的な出資額や出資比率は開示していない。

チモリーはグループで生乳やドリンクヨーグルトをはじめとした乳製品、ソーセージなどの畜肉加工品、マヨネーズなどのソース類といった動植物性たんぱく質製品を中心に手掛け、インドネシアの個人商店やコンビニ、スーパー、外食店舗など約5万店に販売している。

併せて、「Miss Cimory(ミスチモリー)」のブランドでジャワ島やバリ島を中心に消費者への宅配も展開。約2700人の販売スタッフを通じて、20万世帯以上の家庭に製品を届けている。今後は販売売エリアの拡大も計画している。

兼松は2012年、チモリーグループと食品加工などを担う企業を共同で設立、運営している。インドネシアは経済成長が続き、若年層も多く今後も乳製品などの需要が伸びると想定、協力関係を拡大する。

兼松はチモリーの食品卸売業成長を物流面から後押しするほか、チモリーと連携してインドネシアへ進出する日本食品メーカーや小売企業への支援を強化。宅配の拡大に向け温度管理技術を提供することなども計画している。


チモリーの商品(兼松プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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