物流施設テナントの業務効率化支援、事業の差別化図る
シーアールイー(CRE)は12月8日、運送管理ソフトウエアをSaaSで提供しているスタートアップ企業のascend(アセンド、東京都新宿区市谷田町)と資本・業務提携したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
ascendは運送管理SaaS「アセンド・ロジ」の開発・提供、物流顧客に向けたコンサルティング業務を展開し、運送業界の課題解決に向けたソリューションを担っている。アセンド・ロジは案件管理や配車表・請求書の作成といったTMS(輸配送管理システム)の基本機能にとどまらず、詳細なデータ分析を通したレポートの発行で業務効率化と適時な経営改善提案を同時に提供しているのが特徴。
また、同社の顧客支援担当(カスタマーサクセス)チームが現場に入り、ユーザーのニーズに添った柔軟な設定・運用ができるようにしており、本格リリース前のタイミングで既に多くの引き合いを獲得している。中長期的には既存事業を通して蓄積した知見を用いて「運送業界の価値最大化」を図ることを事業ビジョンに掲げている。
CREはascendへの資本参加を通じ、CREが開発・管理している物流施設のテナント企業に運送事業を効率化できるascendのサービスを優先的に紹介。物流施設事業の差別化を図るとともに、運送業界のDX化やサービスの品質向上・効率化を希望する運送会社の成長に寄与していきたい考え。CREが抱えている各種サービスとascendの間でシナジーを創出することも目指す。
(ロジビズ・オンライン編集部)