自動倉庫とピッキングロボ組み合わせたソリューションなど公開

自動倉庫とピッキングロボ組み合わせたソリューションなど公開

「第1回スマート物流EXPO」開催

物流業務の効率化を図る最新の技術を紹介する「第1回スマート物流EXPO」、ロボット技術を案内する「第6回ロボデックスロボット開発・活用展」、製造現場の業務効率化に焦点を当てた「第6回スマート工場EXPO」(いずれも主催・RX Japan)などの展示会が1月19~21日の3日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開かれた。

庫内作業の効率化を後押しするロボットなどが多数お目見えした。新型コロナウイルスの感染が再び急拡大する中でも多くの人が感染予防対策を講じて会場を訪問。自動化・機械化への関心が高いことをうかがわせた。


スマート物流EXPOの会場

オカムラは自動倉庫システム「Autostore(オートストア)」と米ライトハンド製の自動ピッキングロボット「Rightpick(ライトピック)」を組み合わせたソリューションを展示。ライトピックは事前に商品のマスターデータを登録しなくても安全につかみ、ピッキングできるのが特徴。併せて、パレット積みの商品を高密度に保管し、シャトルが自動で入出庫するパレットストレージシステム「Cybistor(サイビスター)」も公開した。

各システムを連携させ、入出庫からピッキングまで一連の作業を自動化できることをデモンストレーションした。多様な商品を取り扱えるようにする方針だ。


オートストアとライトピックを組み合わせたソリューション


サイビスター

TBグローバルテクノロジーズはSEEDsロボティクスブランドの運搬支援ロボット「CoRoCO(コロコ)」を紹介。重量物を搭載し、人がテザー(ワイヤー)ハンドルを持って歩くと、ロボットがセンサーなどを駆使し、人の後ろを付いて自動で移動する。AGV(無人搬送ロボット)やAMR(自律走行搬送ロボット)より導入コストを低く抑えられることなどがメリットで、物流施設や工場内の運搬に使えるとアピールしている。


コロコ

シンテックホズミは最大1トンを持ち上げることが可能な搬送ロボット「NN-1100」などのデモンストレーションを公開。製造現場などで使っている台車を改造する必要なくそのまま導入し、RFIDリーダーと組み併せて迅速に入出庫できるようにすることなどを提案した。


搬送ロボットのデモ

中国のロボットメーカー、シリウスロボティクスの日本法人シリウスジャパンは、AMRをアピール。従量課金制の「RaaS」で提供し、物流施設などへの導入のハードルを下げていることを前面に打ち出していた。

(藤原秀行)

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