日本郵船、パワーエックスと電気推進船・運搬船の実用化へ協業

日本郵船、パワーエックスと電気推進船・運搬船の実用化へ協業

洋上風力で生み出した電力を陸地に、脱炭素化貢献目指す

日本郵船は1月31日、洋上風力発電などに取り組むスタートアップ企業のパワーエックス(東京都港区⻁ノ⾨)と、船舶用電池の開発、電気推進船・電気運搬船の試験運航・普及促進で協業すると発表した。1月28日付で覚書を締結した。

脱炭素社会の実現に向け、世界的に船舶のゼロエミッション化や電動化のニーズが急速に高まっているほか、日本では洋上風力発電市場の拡大が見込まれているのを踏まえ、両社でタッグを組んで対応する。

日本郵船は大容量電池の開発や送電技術で新規事業を展開する一方、洋上で発電した電気を陸地に運搬する運搬船「Power ARK(パワーアーク)」の建造・普及を目指すパワーエックスと協業。船舶用蓄電池の開発や船舶電気化、電気運搬船の分野で取り組みを加速させる。

日本郵船は併せて、船舶電気化に伴う省人化の知見やノウハウを蓄積し、将来の有人自律運航船開発に活用、内航海運業界で懸念が強まっている船員の⼈材不⾜解決も視野に入れながら検討を進める構想だ。


「Power ARK」コンセンプト船のイメージ (パワーエックス提供、日本郵船プレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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