東計電算、食品業界特化のクラウド型WMSを提供開始

東計電算、食品業界特化のクラウド型WMSを提供開始

形態異なる複数のセンターを容易に一元管理

東計電算は2月9日、食品業界に特化したクラウド型WMS(倉庫管理システム)パッケージ「AWMS for food」の提供を同日開始すると発表した。

物流センターはおおまかに言って入荷後にセンター内で在庫を保管するDC(ディストリビューションセンター)型、在庫を持たず入荷後すぐに商品を出荷するTC(トランスファーセンター)型の2種類があり、さらにTC型は、商品を納品先の店舗ごとにセンターで仕分けて納品するTC1型と、全店舗分を一括で納品するTC2型に分類される。


DC/TC(1型・2型)の違い

AWMS for foodはワンパッケージでDC型とTC1型、TC2型向けの機能を備え、複合型のセンターや形態が異なる複数のセンターを容易に一元管理できるのが特徴。さらに、仕入れ先との電子商取引が可能なWeb-EDI(電子データ交換)機能や、Web連携による仕分け用のPDラベル発行機能を備えており、物流センターだけでなく、店舗や仕入れ先ベンダーも含めた業務効率化と生産性向上に貢献できると見込む。

また、AWMS for foodは食品スーパーや卸、メーカーなど食料品の物流センター向けのWMSで、食品分類ごとの管理や賞味期限管理をはじめとする業種に特化した機能を備え、適切な商品の入出荷、ひいては食品ロスの抑制や流通コストの削減に寄与するとアピールしている。


「AWMS for food」サービス全体像

※以下、プレスリリースより引用(一部、編集部で修正)

「AWMS for food」の特徴

食品分類ごとのに異なる管理パターンを任意に設定可能

食品分類(精肉、鮮魚、青果、加工食品、菓子・飲料など)ごとに異なる管理手法や納品形態の組み合わせをパターン化した上で、適切な一元管理が可能。

賞味期限または製造日にひも付く日付管理機能で廃棄ロスを抑制

賞味期限または製造日にひも付く商品管理が可能。入荷時は在庫商品との日付逆転チェックを、出荷時は納品先ごとの日付逆転チェックを行うことで、期限切れによる廃棄ロスや不適切な出荷を防ぐ。

多言語対応で任意の言語設定が可能

利用言語を事前にマスタ登録することで、ユーザーごとに任意の言語設定が可能。人手不足による外国人労働者の受け入れに容易に対応。

DAS機能を内包、外部連携不要でスピーディなマテハン導入を実現(オプション)

仕分けの効率化とミス防止の効果が高いDAS機能(無線表示器)を備える。外部連携が不要なのでスピーディに導入。将来マテハン導入を検討する場合に機能追加が可能。

クラウド型で、システムの運用保守が不要。災害時などBCP対策も万全

国内データセンターで稼働するクラウドサービスで、ハードウェア・ソフトウェアの運用保守が不要。万全なBCP対策の下、24時間365日体制で専任オペレーターが管理。

Webサービスにより、様々なデバイスでいつでもどこでも利用可能

PCだけでなく、タブレット、HHT(ハンディターミナル)などさまざまなデバイスから利用可能。タブレットでのピッキングや外出先からの在庫確認、遠隔地からの在庫管理など、多様な働き方に幅広く対応。

300を超える導入実績で、事業成長に応じたカスタマイズにも柔軟に対応(オプション)

食品業界に精通した専任のエンジニアが個別のカスタマイズに対応し、顧客の要望に沿ったシステムを実現。

(画像はプレスリリースより引用)
(ロジビズ・オンライン編集部)

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