包装の大型展示会「JAPAN PACK2022」が東京・有明のビッグサイトで開幕

包装の大型展示会「JAPAN PACK2022」が東京・有明のビッグサイトで開幕

オンライン含め299の企業・団体が出展、包装機械の性能向上や海洋プラスチックごみ問題の解決など情報発信

包装と関連産業の最新機器や技術を紹介する大型展示会「JAPAN PACK2022 日本包装産業展」(主催・日本包装機械工業会)が2月15日、東京都江東区有明の東京ビッグサイトで開幕した。

1964年の開始から33回目を迎えた今年は「ともにつくる 未来の包程式(ほうていしき)」を開催テーマに設定。ESG(環境・社会・企業統治領域への投資)が世界的に重要視される今、主催者や出展している299の企業・団体(オンライン展示を含む)は包装機械の性能向上による生産性改善、海洋プラスチックごみ問題の解決促進、製造から廃棄までライフライクル全体で無駄を出さない包装の普及など多岐にわたる情報を発信、ソリューションも提案している。

2月15日の開会式で、日本包装機械工業会の大森利夫会長(大森機械工業社長兼CEO=最高経営責任者)が「今、持続可能な社会の実現へ向け『包装』に何をできるのかが問われている。人手不足解消、製造・物流コスト低減、省エネ・省資源化などの様々な課題に対する解決策を“包程式”として発信していく」とあいさつ、来場を呼び掛けた。

今回は初めての取り組みとして、オンラインでも並行して、公式ウェブサイトで1月17日から2月25日まで展示会を実施している。東京ビッグサイトでの展示期間は2月18日まで。


開会式でのテープカットの様子(公式プレスリリースより引用)


出展者のブース。ロボット活用が来場者の目を引く(公式プレスリリースより引用)

包装に関連する生産性向上、地球環境、食糧、安全安心、市場拡大の5つの課題を解決に導くための新たな価値をアピール。製造・物流コストの低減につながる包装の技術などを紹介している。包装の製造・加工、包装機、計量器・計数機、検査機、梱包機など多岐にわたる技術をお披露目しているほか、包装用ロボットなども登場している。

期間中は展示と併せて、有識者や業界関係者による特別講演会、専門セミナーを約40本開くことを予定している。

海洋プラスチックごみ問題の解決に官民一体で取り組んでいる団体CLOMA(クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス)と連携し、ごみ問題の防止などにつながる包装関連技術を紹介しているブース「CLOMA展示」を開設。各出展者が技術をアピールしている。他にも、原料調達から廃棄・再生までの過程に関する企業の取り組みなどをプレゼンテーションしている「包装ライフサイクル展示」も置かれている。

会場の一角では、市場で販売されている商品の包装展で経済産業大臣賞などを受賞した製品もまとめて展示している。


CLOMAの展示コーナー


過去の受賞作品コーナー

(藤原秀行)

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