工場や物流施設の自動化ニーズに対応
セイコーエプソンは2月24日、子会社のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、エプソンクロスインベストメントが出資している投資ファンドを通じ、米国でロボット開発を担っているスタートアップ企業Righthand Robotics(ライトハンド・ロボティクス)に出資したと発表した。具体的な出資額は開示していない。
ライトハンドは画像や動画から物体や人物を識別・理解するコンピュータービジョンや機械学習技術を活用し、ピッキングが可能なロボットの開発を手掛けている。ハーバード大学バイオロボティクスラボやイェール大学グラブラボ、MIT(マサチューセッツ工科大学)の出身者で構成された、DARPA(国防高等研究計画局)のAutonomous Robotics Manipulation(ARM) Programの優勝チームが2015年に創業した。
ライトハンドのロボットは先進的なコンピュータービジョンを備えたAIソフトウエアを駆使し、どのような形状の商品で認識、吸着と指がセットになった特殊なグリッパーで高速ピッキングを実現している。
セイコーエプソンはライトハンドと組み、工場や物流施設の自動化ニーズに対応するとともに、労働環境の改善に向け、活用領域を広げていきたい考え。
ライトハンドのロボット
吸着と指がセットになった特殊なグリッパー(いずれもセイコーエプソンプレスリリースより引用)
(藤原秀行)