Automagi、東電物流の電力機器出荷前検品作業をAIで効率化へ

Automagi、東電物流の電力機器出荷前検品作業をAIで効率化へ

スマホアプリでQRコード撮影、適切かどうか判定可能

AIを活用した各種ソリューションを手掛けるスタートアップ企業のAutomagi(オートマギ)は3月3日、東京電力グループの物流企業、東電物流(東京都品川区  )向けに、電力機器の出荷前検品効率化のAIソリューションを開発すると発表した。

電力機器の出荷前検品作業は機器に貼ったQRコードの情報を照合してチェックしていたが、人手を要するなど品質管理と作業負荷の課題を抱えていた。新たなソリューションはスマートフォンのアプリを起動し、カメラでQRコードを順番に読み取ると電力機器の情報が適切かどうかを判定できる。

誤った手順で照合したり、QRコードが貼られている場所が誤っていたり、異なるQRコードが貼られていたりする場合はアラートを発信し、検品ミスを防ぐ。

検品した機器のリストは担当者、日時、機器情報とともに管理システムで情報を共有、管理できる。検品の作業を動画で保存する機能を保有しているため、正しい手順で作業を行っていたか、後から確認することも可能。

過去数年の検品情報を動画とともに保管しておくことで、トラブルなどが発生した際の改善につなげられると見込む。

東電物流は今回のソリューションやノウハウを自社で活用するのに加え、社外に提案することも視野に入れている。


ソリューションのイメージ(Automagi提供)

(藤原秀行)

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