空飛ぶクルマ、大阪は25年度中の商用運航サービス立ち上げ目指す

空飛ぶクルマ、大阪は25年度中の商用運航サービス立ち上げ目指す

府の分野連携組織が行程表、23年度に離発着場整備を想定

長い滑走路を使わずに垂直離着陸が可能な「空飛ぶクルマ」実現を目指す大阪府や民間企業などが参加した「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」は3月23日に開いた全体会議で、大阪での空飛ぶクルマ実用化に向けた行程表「大阪版ロードマップ」を取りまとめた。

2025年開催の国際博覧会(大阪・関西万博)に併せて、25年度中に人の輸送など商用運航サービスを立ち上げることを想定。そのために、23年度中に離発着場を整備するなど準備を着実に進める方針を明示し、「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市」を目標に掲げた。

ロードマップは22年度を「地固め・下準備」、23~24年度を「ビジネス開発・実証期間(実地検討)」、25~29年度は「事業立ち上げ」、30年度以降は「事業拡大」の段階とそれぞれ定義。

23~24年度に事業の初期投資を軽減する資金調達の枠組みを構築したり、安定運航を支える後方支援体制・拠点を整備したりすることなどを盛り込んだ。


大阪版ロードマップ(空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル資料より引用)

空飛ぶクルマのイメージ(政府の大阪・関西万博推進本部資料より引用)

併せて作成した資料では、空飛ぶクルマ実用化に取り組む姿勢として「多くの課題をクリアする必要があるが、大阪の“やってみなはれ”の精神で、チャレンジする都市の活力と魅力を発信していく」と説明。

今後の流れとして、25年ごろはパイロットが搭乗し、空飛ぶタクシーなどとして定期路線を運航するイメージを提示。30年ごろはパイロットが乗らない自動・自律飛行のオンデマンド運航へ段階的に移行し、35年ごろは機体の大型化・多様化・量産化を果たすシナリオを描いている。

(藤原秀行)

ロードマップの詳細はコチラから(大阪府ホームページ)

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