名鉄の名鉄運輸TOBが成立、株保有比率70.11%に上昇

名鉄の名鉄運輸TOBが成立、株保有比率70.11%に上昇

日通と合わせて9割超、予定通り非公開化目指し上場廃止へ

名古屋鉄道は3月25日、名古屋証券取引所第2部に上場している子会社の名鉄運輸を対象に実施していたTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。

TOBの期間は2月8日から3月24日までの30営業日。名鉄の名鉄運輸株式保有比率(議決権ベース)はTOB前の51.09%から70.11%まで上昇した。

名鉄運輸株式の20.08%を保有して第2位株主の日本通運は、事前にTOBへ応募しないことで名鉄と合意している。名鉄と日本通運2社で名鉄運輸株式の90.19%を押さえている。

名鉄は当初予定通り、今後は残る名鉄運輸株式を全て取得する手続きを進め、非公開化する予定。名鉄運輸は上場廃止となる見通し。

国内の貨物輸送取扱量は今後縮小が見込まれ、経営環境が厳しいため、名鉄運輸は名鉄や日通との連携を強化、生き残りを図る。

(藤原秀行)

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