全流協・森会長、ダブル連結トラックの早期実用化に意欲

全流協・森会長、ダブル連結トラックの早期実用化に意欲

賀詞交歓会で強調、国交省幹部も連携表明

 特積み運送事業者らが参加する全国物流ネットワーク協会(全流協)の森日出男会長(ヤマト運輸会長)は1月15日、東京都内で開いた賀詞交歓会であいさつし、トラックドライバー不足への対応として、長距離輸送で一度に大量の荷物を運べる「ダブル連結トラック」の早期実用化へ引き続き注力する姿勢を強調した。


あいさつする森会長

 森会長は、全流協がダブル連結トラックを活用した共同輸送を普及させるため、昨年10月に石井啓一国土交通相へ車両の規制見直しなど3項目を提言したことに言及。「前向きなご意見をいただき、その後の検討段階でも前向きな方向で動いていると認識している。ぜひ今年は早い段階で実用化を進めていこうとあらためて思っている」と述べた。

 また、全流協として研究を進めている納入先での待ち時間削減のための「トラック予約システム」に関しても「個社ごとに交渉を行っており、おおむね荷主さんのご理解もいただけてきたかなという段階に来ている。引き続き、今年度も強力に進めていきたい」と開発・普及に意欲をのぞかせた。

 来賓として国交省の池田豊人道路局長と島雅之自動車局次長が登壇し、政府としてもダブル連結トラックの普及に尽力する意向を表明、同協会と連携していく姿勢を示した。

(藤原秀行)

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