自社とサプライヤーの在庫情報統合、欠品による受注機会損失低減し配送も迅速化期待
工具などの通販大手MonotaRO (モノタロウ)は4月5日、日本アイ・ビー・エム(IBM)と連携し、商品のオーダー管理システムの機能を高度化したと発表した。
日本IBMの受発注管理システム「IBM Sterling Order Management」を活用し、オーダー管理システムにおける在庫引当機能を高度化、2年3月中旬から本格的に稼働を開始した。
IBM Sterling Order Managementの導入で、モノタロウは自社だけでなくサプライヤーと在庫情報を統合できる体制を確立。自社倉庫の在庫だけでなく入荷予定の在庫情報を使った在庫引当やサプライヤー直送などの判断も自動で行うため、短期的な欠品による受注機会損失の低減につながる。
納期を順守しながら入荷や入庫、配送などに要するコストを「最適化するルール」を設定し、在庫引当ができるようにしている。MonotaROはユーザーへ商品を配送するリードタイムの短縮に加え、配送業務の最適化で大幅なコスト削減が可能になるとみている。
併せて、クラウド・プラットフォームを利用することで業務量の変化にも柔軟に対応できると見込む。
(藤原秀行)