スタートアップ支援へ投資促進のインセンティブ措置導入など表明

スタートアップ支援へ投資促進のインセンティブ措置導入など表明

岸田首相、政府の司令塔機能確立も

政府は4月12日、首相官邸で「新しい資本主義実現会議」(議長・岸田文雄首相)の会合を開いた。

席上、岸田首相は公約に掲げている経済成長促進のため、スタートアップ育成の5カ年計画を策定する方針をあらためて表明。その上で、スタートアップがより円滑に資金を調達できるよう、ベンチャーキャピタルへの公的資本による投資拡大、既存企業からのスタートアップ投資促進のためのインセンティブ措置導入などに取り組む方針を明示した。

また、スタートアップ振興のための司令塔機能を確立する意向も明らかにした。政府が6月までに取りまとめる「新しい資本主義」の実行計画に具体策を盛り込む見通し。

岸田首相はこのほか、スタートアップの起業家が個人保証や不動産担保なしで事業設立のための資金融資を受けられるよう、金融のルールを見直すことなどにも言及。「個人金融資産やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの長期運用資金がベンチャーキャピタルやスタートアップに循環する流れを作る」と強調した。


会合で発言する岸田首相(首相官邸ホームページより引用)

(藤原秀行)

会合の資料はコチラから(内閣官房ホームページ)

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