ケース製造の時間を大幅短縮、加速する小ロット生産ニーズに対応
三菱重工業グループの三菱重工機械システム(MHI-MS)は5月18日、段ボールシートを成形して段ボール箱を製造する製函機の新型機「MC」を開発したと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う“巣ごもり需要”の盛り上がりを受け、宅配便取扱個数の増加に伴う段ボール需要の拡大に対応。6月に国内で本格的に販売を開始する。
新型段ボール製函機「MC」(MHI-MS提供)
全世界の総受注数が600台に上るベストセラー製函機「EVOL」の技術を継承し、画期的な印刷部構造を採用して各オーダーチェンジに要する時間を大幅に短縮。短い時間で多彩な段ボール箱を生産できるようにした。eコマースの利用増で小ロット・多品種の生産ニーズが高まっているのに対応できるようにしている。
本体の小型化で限られたスペースへの設置・導入も可能にした。名前の由来の“Maximize your Chance”は顧客のビジネスチャンスを最大限に引き上げたいという思いを体現している。
(藤原秀行)