雑木林に遺棄や自宅に隠匿、懲戒免職処分
日本郵便近畿支社は5月24日、大阪府堺市の美原(みはら)郵便局に勤めていた20歳の男性配達員が、郵便物とゆうメール計1万3016通・個を配達していなかったと発表した。
同社によると、男性は2021年9月下旬から22年1月中旬までの約4カ月間、配達すべき郵便物やゆうメールを届けず、雑木林に捨てたり、自宅などに隠したりしていた。配達しきれなかったためとみられる。
男性は22年1月、大阪府警黒山署が郵便法違反の疑いで逮捕。5月に執行猶予付きの有罪判決を受けた。同社は3月に男性を懲戒解雇した。
同社によれば、届けていなかった郵便物やゆうメールの中には、新型コロナウイルスワクチンの接種券も含まれていたという。5月25日以降、当該の郵便物やゆうメールの届け先に順次、連絡するとともに、要望に応じて配達する方針。
同社は「関係の皆様に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。また、社会的・公共的役割を担い、信用を第一とする弊社として、このような事件が発生したことについても重ねておわび申し上げる」と謝罪した。
(藤原秀行)