「EAZY」などは29カ月ぶり小幅減少
ヤマト運輸が7月6日公表した6月の小口貨物取扱実績によると、宅急便全体で前年同月比1.6%増の1億9481万4719個となった。2020年2月以来、29カ月連続で前年同月実績を上回った。
新型コロナウイルスの感染拡大や生活様式の変化に伴うEC利用の普及が成長を後押ししている。
内訳は、住戸のポストに入る小型の「ネコポス」が11.8%増の3582万2454個。15年の取り扱い開始以降、伸び率自体は4カ月続けて50%台を超えた昨年9月以降、やや鈍化しているものの、ひさびさの2桁の伸びを記録。利用拡大が継続し、全体の伸びをけん引している。
一方、宅急便と宅急便コンパクト、非対面の受け取りが可能なEC向け新サービス「EAZY」の合計は0.4%減の1億5899万2265個で、小幅ながら29カ月ぶりに前年水準を下回った。
企業がメーンのクロネコDM便は0.9%減の7324万387冊と、宅配とは対照的に低迷が目立っている。
(藤原秀行)