17.4万㎡、共同プロジェクト2件目
JR貨物と三井不動産は7月22日、東京都品川区八潮で大規模な物流施設「東京レールゲートEAST」が竣工したと発表した。
東京貨物ターミナル駅構内に位置し、地上5階建て、延床面積は17万4404平方メートル、賃貸面積(専有部)は14万7014平方メートル。両社が共同開発した物流施設は、同じく東京貨物ターミナル駅構内に位置し、2020年3月に営業を開始した「東京レールゲートWEST」に続いて2件目。
「東京レールゲートEAST」は首都高速道路湾岸線の大井南ICから約1.3キロメートル、羽田線の平和島ICから約2キロメートル、東京港国際コンテナターミナルから約1.5キロメートル、羽田空港から約35キロメートル。陸・海・空それぞれの物流の結節点として機能できる立地となっている。首都圏の半径20キロメートル圏をカバーできるとみている。
ヤマト運輸、ナカノ商会、近鉄ロジスティクス・システムズが既に入居を決めており、満床稼働となる。
両社は東京貨物ターミナル駅で大型物流施設2棟を建てるプロジェクトを進めており、「東京レールゲートEAST」の竣工でプロジェクトが完結した。鉄道貨物駅と連結し、迅速かつ着実に全国へ荷物を届けられる利便性の高い物流施設を顧客に提案。鉄道貨物の利用促進で物流領域からの温室効果ガス排出削減への貢献も目指す。
JR貨物としては、「東京レールゲートWEST」、大和ハウス工業と共同で札幌市の札幌貨物ターミナル駅構内に建設し今年6月に営業をスタートした「DPL札幌レールゲート」に続いて3件目の物流施設となる。
「東京レールゲートEAST」内で同日、記者会見したJR貨物の真貝康一会長「今後は全国でレールゲート(ブランドの物流施設)を展開し、鉄道と他の輸送モードとのシームレスな物流ネットワークの実現と強靭化、モーダルコンビネーションの推進に貢献していきたい」と語った。
三井不動産の三木孝行専務執行役員ロジスティクス本部長は「日本一の立地の場所に日本一のスペックの物流施設が竣工した」と自信を見せた。
「東京レールゲートEAST」の外観(両社提供)
(藤原秀行)