最大2社入居対応、高速道通じ九州全域カバー可能
大和ハウス工業は7月29日、福岡県糟屋郡久山町で新たなマルチテナント型物流施設「DPL福岡久山」が同31日に竣工すると発表した。
九州地域は福岡県を中心にEC関連の物流量増加を背景として、物流施設のテナント需要が高まっており、迅速な拠点開設が可能なマルチテナント型物流施設の開発が相次いでいる。シービーアールイー(CBRE)の調査によれば、福岡県内のマルチテナント型物流施設は2019年6月から約3年間、四半期ごとに空室率0%が続いており、大和ハウスとしても九州全域をカバーできる物流拠点の適地として今後も根強い需要が見込まれるのに対応する。
地上2階建て、延床面積2万1929平方メートル。貸床面積9990平方メートルから入居可能で、最大2社のテナント企業に対応できる。
「DPL福岡久山」の外観
所在地(いずれも大和ハウス工業提供)
九州自動車道の福岡ICより約3.5キロメートルに位置し、高速道路網を通じて九州各地への輸配送に適した立地。福岡空港や博多港まで車で約25分圏内と、陸路輸送だけではなく、空路や海路輸送にも対応する。福岡市中心部のJR博多駅から車で約30分圏内と職住近接の就労環境が整っている。
大和ハウスとしては福岡県内で計5棟、延床面積約31万平方メートルのマルチテナント型物流施設を開発してきた。今後も九州全域で開発を目指していく。
■建物概要
名称:「DPL福岡久山」
所在地:福岡県糟屋郡久山町大字久原2162番 他
交通:九州自動車道「福岡インターチェンジ」から約3.5km、JR篠栗線「篠栗駅」から徒歩25分
敷地面積:18,263.80㎡(5,524.80坪)
延床面積:21,929.10㎡(6,633.55坪)
賃貸面積:21,154.09㎡(6,399.11坪)
構造・規模:鉄骨造 2階建て
建物用途:マルチテナント型物流施設
事業主:大和ハウス工業株式会社
設計・施工:松尾建設株式会社
着工:2021年10月1日
竣工:2022年7月31日
(藤原秀行)