双日と国分がベトナムで4温度帯物流事業を拡大、3.6万㎡の新倉庫開設

双日と国分がベトナムで4温度帯物流事業を拡大、3.6万㎡の新倉庫開設

旧来の3倍に拡大、コールドチェーンのニーズに対応

双日と国分グループ本社は7月18日、ベトナムの物流大手New Land(ニューランド)と2022年に設立した合弁会社「New Land Vietnam Japan Long An(ニューランド・ベトナム・ジャパン・ロンアン) LLC(NLVJ LA)」が7月10日に本稼働を開始したと発表した。

NLVJ LAは双日が51%、国分が44%、NLが5%をそれぞれ出資している。資本金は開示していない。双日と国分はNLVJ LAを通じて新たな物流倉庫を建設、7月からベトナムの4温度帯物流事業を拡大する計画。

NLVJ LAの新倉庫は、NLVJの倉庫の約3倍規模の4温度帯センターとなり、トラックの輸送機能を保有することで、食品保管から配送まで一貫した温度管理を可能とする近代的な低温物流サービスを提供する。延床面積は約3万6000㎡、保管容量は約3万9000パレット。建設は大和ハウス工業の現地企業が担当した。


完成した4温度帯倉庫の外観(双日と国分グループ本社提供)

双日と国分は2016年に合弁会社「New Land Vietnam Japan Joint Stock(ニューランド・ベトナム・ジャパン・ジョイント・ストック) Company(NLVJ)」を設立。ベトナム南部で4温度帯物流倉庫の運営事業を進めている。

ベトナムは経済成長による生活者の購買力向上でスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった近代的な小売業態(モダントレード)が急速に発展、低温物流の安定的かつ高品質な物流ニーズが高まっている。

双日と国分、NLの3社共同で運営するベトナム大手食品卸事業会社Huong Thuy Manufacture Serivice Trading(フントゥイ・マニュファクチャー・サービス・トレーディング) Corporation」の機能を強化し、同国で食のバリューチェーン拡充を図る。

【NLVJ LAの概要】
設立:2022年3月1日
操業開始:2023年7月10日
本社所在地:Lot 14 and Lot 14A, Tan Duc Street, Tan Duc Industrial Park, Huu Thanh Commune, Duc Hoa District, Long An Province, Vietnam
代表者:櫻井 隆希
議決権比率:双日(51%)、国分(44%)、NL(5%)
事業内容:4温度帯(常温、定温、冷蔵、冷凍)物流事業
新倉庫の設備概要
面積:敷地面積約5万8千㎡、延床面積約3万6千㎡
保管容量:約39,000パレット
立地:ホーチミン中心地より南西約30km(車で約60~70分程度)
対応可能温度帯:常温(室温)、定温(10~25℃)、冷蔵(0~10℃)、冷凍(-25~0℃)
保有トラック数:約70台予定
施工:Daiwa House Vietnam Co., Ltd.

(藤原秀行)

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